豊田ブログ　常勝軍団・強さの秘密｜　外壁塗装・屋根塗装　無利息ローン アースペイント株式会社

こんにちは、大子町出身の豊田です！！

今年の日本のスポーツ界は何と言ってもラグビーが盛り上がりましたね。

日本代表の「ONE　TEAM」も流行語大賞に選ばれ大会が終了した今でも選手達は各メディア

に引っ張りだこのようです。

さて、茨城でスポーツといえばやはり「鹿島アントラーズ」でしょう。

Jリーグ最多20個のタイトル獲得数は2位のガンバ大阪の9個に大きく水をあけ、日本を代表する

サッカーのクラブチームであることは誰もが認めるところでしょう。

そのアントラーズ、今年は終盤まで首位争いを繰り広げながら惜しくも3位で終戦しました。

去年が3位、一昨年が2位、その前が優勝とここ4年間で連続ACL（アジアチャンピオンズリーグ）出場権

獲得という抜群の好成績を残しています。

常勝集団アントラーズを語るうえで必ず出るワードに「ジーコイズム」があります。

ただジーコは常にアントラーズに関わっていたわけではなく各国の代表監督や母国ブラジル代表の

テクニカルディレクター等をつとめていたりしましたから、アントラーズの強さのきっかけを作った

ということでしょう。

では、アントラーズの強さの秘密はどこにあるのでしょう？

ここに獲得タイトル20個全てに関与した一人の男がいます。

鈴木　満・常務取締役強化本部長（62歳）

アントラーズの前身・住友金属で選手、監督を務めプロ化した年からヘッドコーチに就任、

その後、強化責任者に就任し現在、常務取締役強化部長を務めています。

氏のこだわりとして「えこひいきはしない」というのがあります。

不公平感があると、やる気がなくなる。

ずるいことをした方が得をするようなことがあってはならない。

頑張っているものが評価される組織にしないと、ずるいことをしたり足の引っ張り合いをしたり

「あのプロジェクトは失敗したほうがいい」と考えたりするようになる。

頑張ったものが報われる組織にしないと正常に機能しない。

そのために見ることが重要と氏は言います。しかもフラットな目で見ることが。

出来るだけ練習に顔を出し、見ている姿を選手に見せることが重要で、常に見ているから自信を持って

選手の評価が出来る。

選手は見られているのがわかっているから、氏が下した評価に納得する。

契約交渉でも反論しないし、チーム内にもめ事があった時は皆、氏のジャッジを受け入れる。

氏は遠征も帯同し食事中もずっと選手、スタッフ達と一緒に過ごします。

フラットな目で正しく評価していれば、規律が高まり、組織は結束し、正常に機能すると

氏は言います。

ここまでする強化責任者は他のチームでは居ないそうです。

遠征時、空港での荷物運びの時に選手たちも協力しているか等、練習以外の時でも氏のフラット目は選手に

向けられています。

さぼっている選手がいたら皆の前で叱るそうです。

そうすることにより、しっかり役割を果たしている選手は自分は正当に評価されていると感じます。

氏の選手に対する評価はサッカーのプレーだけではないのですね。

それ以外の集団の中の一員としての言動も厳しく見ているのです。

チームを編成したら仕事は終了。後は監督に任せるのが普通の編成・強化担当者だと思いますが氏は違います。

選手を集めてチームを編成するのは仕事の3割で後の7割がいかに有効な人間関係をつくって組織のポテンシャルを

発揮させるか、この7割が重要と説きます。

これだと、監督やコーチはある意味、楽ですよね。練習と試合に専念出来る訳ですから。

他のチームの場合、練習、試合以外の煩雑なことまで監督、コーチが見ているのではないでしょうか。

「出来るだけ選手と対面しフラットな目で選手を見る」

言うのは簡単ですが、これはなかなか大変なことではないでしょうか。

まず選手達に接する時間をつくるのが難しいでしょう。

氏は会社の取締役であり、日本サッカー協会の技術委員会の委員を務めていたこともありますから

恐らく個人としての時間は殆どないのでしょう。

それと「フラットな目で見る」

氏も人間ですから、見たこと以外の選手達に対する個人的感情から、ややもするとそのフラット目が

歪むことがあるかもしれません。

そうならない為に私情を捨て選手達に接するのは容易に出来る事ではないと思います。

そんなアントラーズもここ数年で主力選手が多数移籍し毎年、開幕前はピンチに立たされています。

移籍した選手をざっと挙げても2018年にDF植田直通（日本代表）、FW金崎夢生（元日本代表）、

2019年にDF昌子　源（前回W杯レギュラー）、FW鈴木優磨、DF西　大伍（日本代表）、MF安部裕葵（日本代表）、

そして昨季限りでチームの精神的支柱、小笠原満男が引退しました。

これだけの、そうそうたる選手達がいなくなっても新たな選手が活躍し毎年、強いアントラーズ。

「鈴木　満」

彼がいれば鹿島アントラーズに揺るぎはない。

現在天皇杯のベスト4に残る常勝軍団。

21個目のタイトル獲得も、もうそこまで来ています。